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母は手負いの虎だった2

 

IMG_5539.JPG

 

幼き日、若かりし頃のわたしに浴びせかけられる

 

「わたしの子どもとは思えない」

「本当に嘘つきで嫌な人間」

「あなたは冷たい」

「売女みたいに男に媚び売って」

 

などの言葉を聞くたびに、

幼心なりに『うちの親、おかしいな』と感じました。

 
相当おかしい。

わたしの真実とも事実とも違うことを言われている。

そうわかっていても。

思っていても。

 
毎日、昼夜問わず、夜中に叩き起こされてまで、

どんな時でもそう言われ続けていると。

 
ふと

 

『わたしが悪い』と思い始めます。

 
どんなに深く傷つき、悲しく、孤独に打ちひしがれても。

2日に数時間あるかないかの。

ちょっと母からお酒が抜けて、会話や笑いが生まれたりする時。

それが嬉しくて、嬉しすぎて。

 
『母は苦しさゆえにあんなことをいうこともあるのだ。

なんとか力になって立ち直ってもらって、この人を喜ばせたい。』

という呪いがさらにかかってしまいます。

 
母は「わたしはお酒飲むこと以外は完璧」とよく言っていました。

 
しかし、家の中は吐瀉物と排泄物で汚れまくり、

わたしのバイト代はどんどん財布から抜かれて、

罵声を浴びながら電話の受話器で殴られ、

ようやく眠りにつくと叩き起こされて料理を作れと言われる。

 
眠りのないまま、朝、学校へ行き、帰りにバイトをして。

帰宅と同時に家中の汚物を掃除する。

 
手負いの虎と化した母。

 
「お酒を飲むこと以外は完璧」

 
本人は心からそう思っているのです。

 
かつては、すごく美人で歌がうまく、

料理も上手で、スタイル抜群で頭脳明晰だった自分を脳内キープして。

 
可哀想な母親と、母親を喜ばそうと奴隷化する子ども。

 
仮に、子どもが全人生を捧げて母を幸せにしようとしても、

それは難しいことです。

 

本人がギフトを受け取れない、

本人が立ち上がるだけの最初の一歩の回復を試みない、限り。

どんなに心を尽くしても全身全霊を捧げた方が先に壊れるだけ。

 
親から子。

子から親。

恋人でも。

親友でも。

どんなに痛々しく同情を感じた誰かであっても。

 
本人が「救われたい。そのために自分の足で立ち上がりたい」

と素直に悲鳴のような情熱と希望を認めない限り。

どんなに「命令」に答えても無駄なのです。

 
誰もが欠落を抱えています。

どんなに白歴史で生きていると胸を張っている人でも。

人には救いようのない欠落が備わっています。

 
それが人間であり。

人間らしさであり。

愛らしさ。

その人らしさ。

ユニークさ。

自由さ。

 
欠落を愛し愛おしみ。

 
自分にも他者にも、無駄な尽力を捧げるのではなく。

 
欠落を愛したら全て楽しくなることを母に気付かせるだけのわたしだったなら。

わたしも自分をここまで壊れさせずに済んだかもしれません。

(子どもだったから難しいねw)

 
でもね。

そんな自分、気に入ってるのです。

やろうと思ってやれることじゃない経験をしたなぁ、と。

人生は冒険だなぁ!と。

笑いながら火の粉をかいくぐって進むのも楽しいものです。

 
 
HALO 上松亜未

 

 

JUGEMテーマ:毒親

 

 

 

 

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