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生きるものの絶妙な営み

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たとえそれが1分でも。

たまたま隣に座っただけでも。

目があった。

言葉をかわした。

体温に触れた。

それがきっかけで、後から実りが起きることはある。

受粉のように。

 

その化学反応のような、ダイナミックな自然の営みが好きだ。

別に、大それた意味や、ご立派な気づきなんてない。

あるとき、ああ、あれって嬉しいことだったんだ、って思うときがいいね。

ーーー

生命は

自分自身だけでは完結できないように

つくられているらしい

 

花も

めしべとおしべが揃っているだけでは

不充分で

 

虫や風が訪れて

めしべとおしべを仲立ちする

 

生命は

その中に欠如を抱いだき

それを他者から満たしてもらうのだ

 
世界は多分

他者の総和

 

しかし

互いに

欠如を満たすなどとは

 

知りもせず

知らされもせず

 

ばらまかれている者同士

無関心でいられる間柄

 

ときに

うとましく思うことさえも許されている間柄

 

そのように

世界がゆるやかに構成されているのは

なぜ?

 
花が咲いている

すぐ近くまで

虻あぶの姿をした他者が

光をまとって飛んできている

 
私も あるとき

誰かのための虻だったろう

 
あなたも あるとき

私のための風だったかもしれない

 

 

吉野弘 詩集『風が吹くと』1977年

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